腹部超音波検査とは

肝臓や胆嚢などに病気が隠れていないかを検査する方法には、血液検査や、CT検査、MRI検査など、いくつもの種類があります。
このうち、検査を行いたい部位(肝臓、胆道、膵臓など)に超音波を当て、その反射波(エコー)をモニターに映し出すことによって疾患の有無、疾患の状態などを判断する方法を「腹部超音波検査」と呼びます。
X線検査やCT検査とは異なり、被ばくのおそれもないため、日を変えて複数回の検査を行い、疾患の状態変化を観察することもできます。
非侵襲的な検査法なので、痛みを伴うこともありません。
検査を行う際には、検査部位と機器の密着度を上げるためにゼリーを塗ります。
検査時間は目的部位などによって異なりますが、概ね10~15分程度です。
なお、超音波検査は、重大な疾患を確定診断する際の前段階としてもよく行われます。
すなわち、超音波検査によって精密検査の必要性が高まり、その後、それぞれの疾患ごとの詳細な検査につなげていくのです。
このような症状のときは当院をご受診ください
- 健康診断で肝機能などの異常を指摘された
- 肝嚢胞や肝血管腫などを指摘されたことがある
- みぞおちの辺りが痛い
- 腹痛が何度もぶり返される
- なんとなく体がだるい
- 右の脇腹に痛みを感じる
- 肝臓などの病気に罹ったことがある
- 尿路結石などの治療を受けたことがある
- 頻尿が気になる
など
腹部超音波検査(エコー検査)でわかる主な疾患
- 脂肪肝
- 腎嚢胞
- 肝嚢胞
- 胆嚢ポリープ
- 胆石
- 胆嚢炎
- 肝血管腫
- 胆嚢腺筋症
- 水腎症
- 肝硬変
- 脾腫
- 肝がん
- 胆管がん
- 膵がん
など
腹部超音波検査(エコー検査)を受けるときは
腹部超音波検査(エコー検査)を受けられる方は、検査実施の約6時間前から食事・飲水はお控えください。
また、腹部に検査用のゼリーを塗り、広くお腹の周りを検査しますので、ゼリーが付着しても問題ない服装でお越しいただくか、当院でご用意した検査着を着用してください。
なお、検査の前には服用をお控えいただくお薬もございます。
お薬を飲まれている方は、事前に担当医までご連絡ください。
詳細については、当院を受診された際に直接ご説明させていただきます。